2月号始動中!

ホチキスbar公演「乾杯の戦士」が無事終えた、2月某日、
小玉久仁子は、都内某所にいた。

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小玉の脳内では「乾杯の戦士」中も、月刊小玉久仁子2月号の事を考えていた。

小玉はある人物を呼び出していた。
劇団ホチキスの数々の荒唐無稽な舞台に華を添えてきた、
美麗な衣装の数々を制作してきた、タニノルミコだ。

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彼女を呼び出し、小玉は果たして2月号何を企むのか?!

続報は、連日更新予定の、このwebで!

2月号でやることは!!!

二月号のテーマ決定!
「服を作る!」

小玉が、ホチキス敏腕衣装タニノルミコを召喚したのはこのためだ。

タニノ「こだまさん、また思い切ったことを。。。作ったことあるの?」

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小玉「えーっとね、ないね」

少しの沈黙の後、

菩薩のような笑顔で、タニノは「ま、なんとかなるでしょ」

これは心強い。心強い。
さすが数多のホチキスの無理難題を形にしてきた衣装タニノだ。

 

と言っても、問題は山積み。

まずはスケジュール。
小玉は3月に舞台を控え、売れっ子タニノも飛び回っている。

しかし、スケジュールはガッツリ以下の通りとなった。

今週>デザイン完成、買い出し
来週>型紙作成、裁断
最終週>縫製、完成!

スパルタである。

最終週は、毎日稽古終わってからの創作。

稽古終わってからでしょ?22時から6時間あるじゃない。いけるわよ。」

徹夜の達人タニノはサラっと言う。
さすが、ホチキスでもまれているだけある!

小玉もこの一言しか出なかった。「頑張ります!」
そして、その後、センセーショナルな話し合いが始まった…。

待て、次号!

作戦会議

2月号やることは決まった、

「服を作る!」だ。

敏腕ホチキス衣装タニノルミコと、小玉久仁子の作戦会議が始まった。

今までの月刊企画同様、小玉に服作りに関する知識は
まったくと言っていいほど、ない。
だが、小玉には溢れるイマジネーションがある。

それを衣装タニノが、服作りに必要な技術に翻訳していく。
さすがは長年ホチキスで共に修羅場をくぐってきた2人、スムーズな作戦会議が続く。

そんな会議の最中、衣装タニノの動きが止まった瞬間があった。
それは、生地について言及したときのこと。

タニノが「どんな生地にするの?」と小玉に聞いた時、

「8月号で描いた大きな絵を使う。」
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一瞬の間。

タニノ脳裏には、

◆描いた絵にハサミを入れる?!◆

というなかなかセンセーショナルな画が頭に浮かんだのだろう。

ただ小玉は8月号の絵が完成した当初から決めていたようだ。

理由としては
「大きな絵のままだと、展示の機会がなければ折りたたんで保管するしかない。
洋服にすれば、着て歩いてよりたくさんの人と出会えるのだ。

そしてなにより、ひとつ用途がプラスされて「鑑賞物」から「生活品」に
メタモルフォーゼするなんて素敵だと思ったからだ。」

そんな深い理由は一言も口に出していないのに、
衣装のタニノが一瞬の間のあいだに、その強い意思を感じてか、
そして、衣装としての利点を瞬時に察知してか、
「なるほどいいじゃない」

と力強く返事をした。

そんな息のあった2人で、2月号は快調に滑り出した!

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「よし、いけるぞ!やるぞー!」

次号へ!

デザインデザイン!

2月号「衣装を作る!」

ホチキスの衣装タニノとの作戦会議を終え、小玉は早速デザインにとりかかった。

…と言っても何から手をつけたらいいのか分からず、とりあえず筆を走らせる。

「絵を描くのは、好きだから、どんどん筆は進むのだが…
何かが違う気がする。」
小玉はなにか違和感を抱く。

「どんどんできあがるアイデアはどこまでいっても二次元。
洋服は、元は二次元だけど、最終的には三次元になる。」
「これではいかん。」
と気付き、ペンをを置き、せっせと工作を始めた。
そして30分後にできたのがコレ。
写真 (2)
模型。

まぁ二次元だけど。

でも、立ってます。

小玉いわく
これに、むかしむかし、「小学三年生」あたりの付録によくあった
「着せ替え人形」よろしく、写真左にあるプリントアウトした大きな絵を切って着せて行くのだ。
ということらしい。
三次元が苦手な小玉の苦肉の策。
苦肉の策にしてはさすがのクォリティ。
これで、三次元の服へのイメージが湧きやすくなる!

まぁ二次元だけど。

 

これによって小玉の頭の中のイメージが可視化されるのは間違いない。

加速する月刊2月号「服を作る!」

次回へ!

布のせかい

さて二次元から三次元への橋渡しをする模型も作ったことで、
2月号「服を作る!」
快調に滑り出した!
かと思いきや、小玉からすぐにSOS!

「助けて」
ということで、

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オカダヤさん。へ!!

洋服ブランドやらコーディネートサイトをネットサーフィンし過ぎて
食傷気味になってしまった小玉は、リアルな素材を見るべく、服飾専門店オカダヤへ。

アレがほしい、コレをみたいといった目的が特にあったわけではないようで、
何かないかと刺激やインスピレーションをを受けに!
オカダヤにはクリエーターがいっぱい。
所狭しと積まれた布やらなんやらの中から
迷うことなくお目当てのものを手にとって会計して颯爽と去って行く人々。
写真 (2)

瞬時に見極める職人の目、時は金なりとばかり長居は無用とささっと店を去る。
その後姿に小玉は多いに刺激を受けた。

頭の中も冴えわたり、新たなインスピレーションを受けて、
2月号「服を作る!」怒涛!

次号!!!

立体型紙くん(二次元半)

小玉久仁子がノッてきた。

プリントアウトした大きな絵の紙を見つめてうんうん唸っていても仕方が無い。
とにかくハサミを入れてみようと始めた二次元半デザイン。「立体型紙くん」
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この子に、服飾専門店オカダヤで受けたインスピレーションを元に、
どんどん、デザインを着せかえていく!

まずはオーソドックスに花柄スカート。
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花柄といえばスカート。小玉の中では、そうらしいです。
「でもま、オーソドックス過ぎてなんだかピンと来ない。
悪くない、けどなんだかもったいないな。」

つぎは多分去年、少し前あたりから流行っている花柄パンツ。
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この前までホチキスで公演してた「乾杯の戦士」でもちよママがド派手な花柄パンツ履いてました。
写真 (2)
と、言うわけで衣装にはいいけど、小玉に普段履きのハードルが高い花柄パンツ
「花の絵がでかいので、もったいないかもな。
あ、でも柄が大きいことで脚細効果は得られるのか?」
とぶつぶつ。

続いてロングジャケット。
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白衣みたいだけど。花柄白衣って衣装みたい。
「布面が大きいのはいいかもね。
縫製難しそうだけど。」

ドレス
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なんだが、工作自体を楽しみだしてます。
思い切ってのドレス!
「あら、なかなかいいじゃない。イラストがゴージャスに見えるわ。」

とは言え、イラストの紙2枚使ってるし、あと頭に付けてるのは布ペラ一枚だから。
本末転倒。

 

本末転倒ついでに、
くま。
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完全に悪ふざけ(笑)
ただクォリティがさすがに高い!

悪い意味での原点回帰と言うのか、完全に二次元に戻ってきましたね。
でも、これかわいいですね。

「この立体型紙くんの完成系は、このくまバージョンにします。」

なんだそりゃ。
と、こんなおふざけもしていましたが、大まかなデザインが決まったそうです!

え?!いつ?(笑)

さて、いよいよ衣装、いや師匠タニノルミコと共に型紙を引きへ!

いよいよ本格的な「服を作る!」緊張みなぎる次号へ!

師匠降臨!!

タニノ師匠をお呼びして、いよいよエンジンがかかる2月号「服を作る」。

師匠は、さてとと創作机ではなくホワイトボードの前に立つ。
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何が始まるかと思いきや、

「あなたがやりたいポケットの形はね、とても難易度が高いの」
そう言ってその作成過程と仕組みをホワイトボードに手早く描いて行く。

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が、なるほどわけがわからない。
そのポケットの名称も教えてもらったのに覚えられなかったほどに動揺。

 

やはり、容易ではないぞ今月も。
ちなみにこちらのポケットは簡単なのだそう。

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本当かしら…。
そんな脅し(愛の)から始まったのですが、

小玉の要望を、タニノが現実的なデザインに、時に繊細に時に大胆にどんどん落とし込んでいく。
さすが敏腕衣装タニノ、小玉の無茶な要望も、イメージすら損なうことなく、形にしていく。

小玉もご満悦。

厳しい(愛の)脅しのあとの、さすがのクォリティ。

これが、タニノ流の飴と鞭ということか!!!

次号へ!

匠の技

2月号「服を作る!」
衣装タニノとの打ち合わせを終え、
「さ、やりますか」ととりあえず机の上に道具をひろげる。
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本格的になってきた気がする。

師匠タニノはスピードアップを図るため、既成の型紙を土台に形を変えて、
今回作る服の型紙を作ると言う。
素人には、神の技に思えるその方法で、みるみるうちに型紙が完成して行く。
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白い紙が元になる既成の型紙、それを茶色の方眼紙に当てて形を変えて鉛筆で本番の形を描いて行く。

この間、素人小玉は一切型紙に触れることができず。

写真 (7)
いけない、これでは月刊タニノルミコになってしまう。

 

なにかせねばと動いた小玉、さっとタニノの手元におやつを差し出し、
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甘いものいかがですか」
右手にはチョコビスケット、左手にはコンソメポテト。
写真 (9)
なかなか気の利いたチョイスだと自分でも思った。

 

いや、ただ傍観していたわけではない、
師匠が引いた型紙線の外側1センチを鉛筆で線を引く仕事を仰せつかった。
ようは縫い代線だ。
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単純そうに見えるが、裁断の際はこの線を切って行くことになるから慎重さを求められる作業だ。

「これは

…楽しい!」

単純作業は得意な小玉。

工場内作業のバイトをしていた時、社員のおばちゃんから社員にならないかと熱烈オファーを何度も受けていた実績を持つ。

延々と1センチ幅を引いていく小玉。
直接も曲線も。

「実線に付かず離れず一定の距離感を保つ縫い代線。
実線よ、お前を美しく演出するのが私の仕事。
完成した暁には、二度と表に出ない私だが、お前が美しくあればそれでいい。」

そんな男前な縫い代線に酔いしれながら作業していたら、
仰せつかった物は、何時の間にか完成していました。

さ、切るよ!

 

まずは型紙ですね。

週末いよいよ!

2月号「服を作る!」
途中経過。

【月刊小玉久仁子、服を作る過程】
布を選ぶ→デザインの決定→土台の型紙書く→型紙を切り抜く
→型紙に合わせて布を切る→縫製→完成!

昨日の更新までで、「土台の型紙を書く!」までいきました。

今日は「型紙を切り抜く!」を更新!

さて基本となる型紙はつくりました。
月刊小玉久仁子オリジナルの型紙への写しも終えました!

このオリジナル型紙を切り抜いて、布に合わせて切り抜きます。

衣装の師匠タニノの元、オリジナルの型紙を切り抜いていきます!
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あの絵を切る、元となる型紙となると、自然と小玉の顔にも緊張が。
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それでも、職人気質の小玉は、もくもくと切り進める。

衣装タニノも小玉と同じで、職人なので、二人での作業は
和気あいあいとしながらも、着々と進む。
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結構な量の型紙だったが、職人二人がかりで、あっという間に切り終える!

さぁ、さぁ、、、、

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さぁ、いよいよ、後ろに掛っている、
8月号「大きな絵」にハサミが入ります!

次号!

キルカ?キラレルカ?

2月号「服を作る!」
連日の更新、ご覧頂きありがとうございます。

さてさて、いよいよ、8月号「大きな絵を描く」で制作した、
あの大きな絵に鋏が入ります!

まずは、大きな絵を広げ、どこの絵柄から切り出すかを2人で吟味。
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型紙を置いて、この柄をどこにするか相談する。
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そしてここで登場する、衣装で師匠のタニノの「裁ちばさみ」
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タニノから、「裁ちばさみ」を受け取る小玉。
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「いっくぜ!!神威鮮血!!」
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急に何を叫びだしたかというと、最近珍しくハマッているアニメのセリフだそうです。
(※キルラキルというアニメらしいです。)

勢い勇んだ割には、冷静に鋏を入れる小玉。
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さすが職人気質、迷いもなくザクザクと切っていく。

師匠のタニノも的確な指示を出す。(本当は関係ない話をしているらしいです(笑)
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さぁ、いったいどんな布が切り出されるのでしょうか?!

次号へ!