作戦会議

2月号やることは決まった、

「服を作る!」だ。

敏腕ホチキス衣装タニノルミコと、小玉久仁子の作戦会議が始まった。

今までの月刊企画同様、小玉に服作りに関する知識は
まったくと言っていいほど、ない。
だが、小玉には溢れるイマジネーションがある。

それを衣装タニノが、服作りに必要な技術に翻訳していく。
さすがは長年ホチキスで共に修羅場をくぐってきた2人、スムーズな作戦会議が続く。

そんな会議の最中、衣装タニノの動きが止まった瞬間があった。
それは、生地について言及したときのこと。

タニノが「どんな生地にするの?」と小玉に聞いた時、

「8月号で描いた大きな絵を使う。」
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一瞬の間。

タニノ脳裏には、

◆描いた絵にハサミを入れる?!◆

というなかなかセンセーショナルな画が頭に浮かんだのだろう。

ただ小玉は8月号の絵が完成した当初から決めていたようだ。

理由としては
「大きな絵のままだと、展示の機会がなければ折りたたんで保管するしかない。
洋服にすれば、着て歩いてよりたくさんの人と出会えるのだ。

そしてなにより、ひとつ用途がプラスされて「鑑賞物」から「生活品」に
メタモルフォーゼするなんて素敵だと思ったからだ。」

そんな深い理由は一言も口に出していないのに、
衣装のタニノが一瞬の間のあいだに、その強い意思を感じてか、
そして、衣装としての利点を瞬時に察知してか、
「なるほどいいじゃない」

と力強く返事をした。

そんな息のあった2人で、2月号は快調に滑り出した!

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「よし、いけるぞ!やるぞー!」

次号へ!

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