匠の技

2月号「服を作る!」
衣装タニノとの打ち合わせを終え、
「さ、やりますか」ととりあえず机の上に道具をひろげる。
写真 (5)
本格的になってきた気がする。

師匠タニノはスピードアップを図るため、既成の型紙を土台に形を変えて、
今回作る服の型紙を作ると言う。
素人には、神の技に思えるその方法で、みるみるうちに型紙が完成して行く。
写真 (6)
白い紙が元になる既成の型紙、それを茶色の方眼紙に当てて形を変えて鉛筆で本番の形を描いて行く。

この間、素人小玉は一切型紙に触れることができず。

写真 (7)
いけない、これでは月刊タニノルミコになってしまう。

 

なにかせねばと動いた小玉、さっとタニノの手元におやつを差し出し、
写真 (11)
甘いものいかがですか」
右手にはチョコビスケット、左手にはコンソメポテト。
写真 (9)
なかなか気の利いたチョイスだと自分でも思った。

 

いや、ただ傍観していたわけではない、
師匠が引いた型紙線の外側1センチを鉛筆で線を引く仕事を仰せつかった。
ようは縫い代線だ。
写真 (10)
単純そうに見えるが、裁断の際はこの線を切って行くことになるから慎重さを求められる作業だ。

「これは

…楽しい!」

単純作業は得意な小玉。

工場内作業のバイトをしていた時、社員のおばちゃんから社員にならないかと熱烈オファーを何度も受けていた実績を持つ。

延々と1センチ幅を引いていく小玉。
直接も曲線も。

「実線に付かず離れず一定の距離感を保つ縫い代線。
実線よ、お前を美しく演出するのが私の仕事。
完成した暁には、二度と表に出ない私だが、お前が美しくあればそれでいい。」

そんな男前な縫い代線に酔いしれながら作業していたら、
仰せつかった物は、何時の間にか完成していました。

さ、切るよ!

 

まずは型紙ですね。