ゆるゆる企画6月
「愛が溢れ過ぎた小玉、馬に乗る」
いよいよです。
なんだかステキなところ。
子供キャンプが行われてて子供たちがわいわいしております。
「ここで座って待っててください」と通された、練習場に併設されたロッジ風の見学席で
気持ち良い風にあたりながら、さっきの洞窟やこれからのことを考えていると、
背中から何やら奇声が。
振り返ると、小さい子供二人が、ロッジの柱にかぶりついてこちらを見ながら穏やかに奇声を発している。
「気持ちは分かるがおチビちゃん達、当方は馬ではございませんよ」
そうジェントルにお伝えしようと思いましたが、
こんなステキな場所で、小さい子供のファンタジーを壊すことはなかろうとニッコリ微笑んでやり過ごしました。
来たーー!!馬!
でかい!かっこいい!
あれよあれよと総勢6頭、みんないい顔しております。
時間を忘れ、目の前の筋肉にキラキラしていると、
「さ、早速乗りますよ」
あ、はいすみません。よろしくお願いします!
座学的なものは全くなし。必要なことは乗ってからお話しますのスパルタぶり。いいね!
そしてこちらが今日小玉がお世話になるイケメン、トレジャーくんです。後ろ左足首だけが白い、細マッチョのイケメ…あ、ごめんなさい写真に夢中でした、あ、ここにね足をかけてね…
乗っちゃった!馬の背中に乗らせていただけた!
はい、もうここからは写真がほとんどありません。
ながらスマホはいけません。というかできません、ながら。
なかなかの車高の高さ。そして、乗った瞬間一番はじめに思ったこと、
「落ちないでいられる自信が全くない!」
両足はガッツリ馬の背中にまたがっているけど、上半身の拠り所はどこにもなし。
手は手綱と鞭を持っているけどこれは馬に指示を出す為に持っているから支えにはならない。
動くものに対して、腰一点だけでバランスを取るのね!
なるほどこれは怖いぞと体がこわばったところを見計らってか、先生を乗せた馬が前進。
「両足でお腹を蹴ってくださいね〜」
前進⁈蹴る⁈先生、まだ私だけなぜか持たされたこの鞭の説明すら聞いてませんがけ、蹴るんですか?こんな可愛い子をけ…
「もっと強く蹴ってくださいね〜」
いやぁもうこれ以上は!親の仇くらいの思いで蹴ってますって先生、ていうか止まってるこの状態でもうなんか落ちそうですけど動き出したら派手に落馬すると思いますがそれはデフォルトですか?経験から学べってことですか?そうなんですね?ならいきますけど!セイヤァ!ふわあああ歩き出しました先生、じゃあ派手にいきま…
せんね…
あれ?むしろ安定してきた。
落ちる気が全くしない。
不思議な体験。
馬という動物の背中部分にまたがって乗っているという感覚から、馬と一体になって地面を歩いている感覚へこんな一瞬でシフトチェンジできるなんて。
馬は人間の3歳児くらいの知能しかないと言われているようですが、トレジャーは明らかに小玉を背中に乗せて歩き出す瞬間に
「あぁ、この感じね。ラジャー」
てな具合に自分に色々合わせてきた感じがしたのです。
それによって不思議なことに、私も「あぁ、これ知ってるわ」という感覚に変わったみたいな。
むかしむかしから人を乗せてきた馬のDNAによって、むかしむかしから馬に乗ってきた人間のDNAが覚醒したみたいな。
馬の上でロマンティックに浸っていた小玉さん、気付くと先生はもう随分先に。
「あんまり間隔をあけないでくださいね〜」
あ、すみません、そうでした。まだ歩く馬の背中に乗っているだけでした。
右へ曲がりたい時は手綱を右へ、左は反対へ、止まるときは両手を引いて、といったレクチャーが始まりました。
本当に、かしこいトレジャーは、私のつたない指示にもちゃんと従ってくれました。ただ…
さすがに知能を持った動物、
馬ったらずる賢い!
前を行く先生に続き、指示をより的確にできるようになるべく、ポールでUターンさせたりわざと遠回りさせたりするのですが、トレジャーったら、とことんショートカットしようとしやがります。しかも、ポールギリギリまでポールを通る気満々で歩いていくのに直前でポールを通らないというフェイント。可愛いヤツめ!でもここで甘やかすと言うことを聞いてくれなくなってしまうので、持ち前の根性と馬もウンザリの粘りでなんとか面目は保つことはできました。多分。
「じゃあ、トレール行きましょうか」
ついに外乗り!
これから森の中を歩きます。
天気もいいし風も気持ちいいしわくわくが止まらないじゃないか。
でもやっぱり長くなったからまた次に書こう。
あ、先生そういえばまだこの鞭の説明聞いてません…