月刊小玉久仁子 8月号 レポートその1
@8月3日 都内某所
本日小玉は8月号「大きな絵を描く」の為、都内某所、
某所というか新宿に買い出しに向かった。
迷う事なく世界堂に入り、「大きな絵を描く」為に必要な
モノを物色しだす。
まずは色だ、今回はどうやら布に描くようなので、いつもとは違う絵の具を選ぶ。
もう頭の中には構想があるようだ。
迷う事なく数色を選び、手に取っていく。
そして、次は絵筆だ。人を殺しそうな眼差しで吟味する。
「こんなんじゃダメだ。」
「豚の毛だ、しかも枝毛の豚の毛の筆が必要なんだ」
と少し近寄り難い独り言をいいつつ、真剣に筆を選ぶ。
大きな筆を手に取ったり、筆先をねぶったり。
世界堂さん、ごめんなさい、だ、本当に。
そして、小玉は世界堂を意気揚々と後にする。
怪我人が出なくて、本当によかった。
世界堂を後にした小玉は、紀伊国屋書店に向かった。
資料探しなのだろう。芸術書のコーナー、7階を目指す。
と思ったら、そっちは漫画コーナーですよ!!
なんて、顔だ、どういう表情なんだ、これは。
漫画コーナで何を買ったのかは把握出来なかったが、
小玉はその足で、都内某所、あぁ、新宿ですね、
新宿のオカダヤに向かう。
オカダヤは生地屋さんである。
今回の「大きな絵を描く」のキャンバスを探しにきたようだ。
そしてオカダヤを後にした小玉は、
これは、本当に都内某所としかいえない作業場に向かう。
本日手に入れたモノが本当に全部ちゃんと入っているか、
疑いながら丁寧に取り出す。
「わたし、石橋を叩いて壊しちゃうタイプの慎重派なんです。」
完全にリアクションに困る事を言われたが、
「そうですね」と、言っておいた。
これは、「月刊小玉久仁子」なのだ。
小玉久仁子なくしては、成り立たないのだ。
そして、全てを取り出して作業台の上に並べる小玉。
なぜか、誇らしげだ。
しかし、広げたキャンバスを見てひと言。
どうする、小玉。