はじまり?

月刊小玉久仁子は、ひと月にひとつ、何かをお披露目するという企画ですが、
去年の2013年7月のひとり芝居から始まり、今年の7月のひとり芝居をもって、
ひとまずの区切りとなります。

さて、その中で、6月は、7月との合併号として、
ひとり芝居に全精力を傾けようとしていた小玉久仁子ですが、
月刊小玉久仁子プロデューサー、米山和仁はそんなに甘くはありませんでした。

-6月某日、米山氏が、小玉久仁子を呼び出した-

米山 「こっちにこい、7月のひとり芝居のタイトルを言ってみろ!」

小玉 「え、えっと、『夏のイワシンドローム』だけど」

米山 「どういう意味だ!」

小玉 「え、えっと、あのちょっと、詳しくは、、、」

米山 「自分が出る、舞台のタイトルなんだから、もっと真剣に考えないとだめだ!」

小玉 「え、あ、はい。(台本まだできてないじゃん。)」

米山 「そもそも、イワシについて、どれくらい知っているんだ!」

小玉 「え、えっと、魚偏に弱いって書いて、『鰯』って書くよね」

米山 「そうだ、他には?」

小玉 「え、ちょっとあとはよくわからないけど
    (え、そもそも今日って台本もらって稽古するんじゃないの??)」

米山 「そんなことじゃ、駄目だ!もっとイワシの事を知らないと!」

小玉 「え、あ、はい(台本どこだろ?カバンも持ってないなぁ、米山さん、手ぶらだ)」

米山 「イワシの色とか、かたち、見ないで描くことができるのか?」

小玉 「え、えっと描けないけど(米山さん、台本書けてないのかな?)」

米山 「これから、イワシ様にお世話になるのに、そんなことでどうする!」

小玉 「え?イワシ様??(米山さん、疲れてるのかなぁ、大丈夫かな)」

米山 「という訳でだ、」

小玉 「え、あ、はぁ(いったいどういう訳なんだろう?)」

米山 「もっとイワシの事を、知るために、今から釣りに行くぞ!」

小玉 「え、え?・・・なんて?」

米山 「イワシを釣りに行きます!!」

小玉 「え、え、えええぇぇぇっぇぇえっぇ!!!
     (稽古はぁぁあ????)

というわけで、

月刊小玉久仁子6月臨時編集号

小玉久仁子、世界を釣る!(イワシを釣る!)

急遽刊行です!!

しゅっぱつ

月刊小玉久仁子、急遽刊行された6月号

「イワシを釣る!」

米山は小玉久仁子を連れて、

釣りと言えばの、某お店へ

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小玉は不安しかありません。

(あれ?今日はお昼から、稽古だって言ってたのになぁ)

お店に入ってみても、ポップに

「あらゆるレフにマッチする、ワームの大定番」

とか、書かれている。正直、小玉は「釣り」をしたことがないのでなんのことやら、である。

そして、驚くべき事実が発覚。

米山も、「釣り」をしたことがない、らしい。

驚愕する小玉をよそに、米山は近くのレンタカー屋さんへ

002

困惑する小玉を、助手席に乗せ、一路うみを目指す!!

どうなる、急きょ刊行された、月刊小玉久仁子6月号!!

どうなる、小玉久仁子と米山和仁!

いざ、海釣り

月刊小玉久仁子、作・演出、米山和仁の無茶ぶりにより、

急きょ、開催された、月刊小玉久仁子6月号「イワシを釣る」

そもそも、なぜイワシなのか、ですが、

月刊小玉久仁子企画、一区切りとなる、

7月号
小玉久仁子1人芝居
「夏のイワシンドローム」

このタイトルから、6月号、急きょイワシを釣ろう!に繋がってきています!

しかし、小玉はもちろん、米山も釣りはしたことがないらしい、不安な2人組。

米山の運転するレンタカーに、不安がる小玉を乗せて海を目指す。

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そして、海に到着した2人。

おもむろに、竿を小玉に渡す、米山。

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どうしていいか、わからず不安がる小玉。

米山はネットで調べた知識で、小玉にレクチャーをしている。

小玉はおそるおそる、糸を垂らして人生はじめての釣りをはじめる。

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ちなみに、この時の時刻はお昼過ぎ。

なにせ、お昼から稽古をしようとしていたのだから、当然だ。

タイムリミットは夕方まで!

さぁ、釣れるのか?!

待つという作業

月刊小玉久仁子6月号
「イワシを釣る!」

釣りをしたことがない、小玉久仁子と米山和仁は、イワシを釣りに海にやってきた。

月刊小玉久仁子ひとり芝居
「夏のイワシンドローム」

タイトルにもなっている、イワシのことを深く知るために、

イワシを釣るのは大事なことだと、稽古を急きょ取りやめて、

レンタカーを借りて、海にやってきた。

小玉は、米山のネットで得た知識を元に、海に糸を垂らす。

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タイムリミットは、お昼から、日没まで。

糸を垂らしたものの、釣りというのは、基本的には待つもの。

絵的にも、基本的には地味。

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しかし、それは、時間があるということ。

2人は、7月号、月刊企画の総決算となるひとり芝居について話す。

かれこれ、20年来の付き合いになる2人、

話すことも、ないのかと思っていたら、非常に楽しそうに、

次回創作の事について、話している。

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今回は、ゲストライターを2人もお呼びして、

また新たな小玉久仁子をお客様に見せられることを、非常に喜んでいる。

そして、はじめての作家とやるということで、いい意味での緊張感が漲っている。

それは、小玉はもちろん、作家米山も同じ想いらしい。

月刊小玉久仁子7月号ひとり芝居
「夏のイワシンドローム」

非常に楽しみです。

しかし、釣りの方は、特になんの変化もありません。

これが、釣りです。

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米山もちょっと挑戦してみる。

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2人とも、はじめての釣りなので、どうなったら竿を引き上げていいのか、

全然わからない。

そこら辺の感覚の話は、ネットでもみてもよくわからない。

そんな時、小玉が言う。

「なんか、突つかれている気がする。」

!!!???

どうなる?!

月刊小玉久仁子6月号!

イワシは釣れるのか!!

竿を引き上げるタイミング

月刊小玉久仁子6月号
「イワシを釣る!」

7月号「夏のイワシンドローム」に先駆けて、イワシに詳しくなるために、

月刊小玉久仁子作・演出米山の、無茶な呼びかけにより、

小玉久仁子は稽古に来た恰好のまま、半ば強引に海へ釣りをしにきていた。

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そして、誰も、どのタイミングで竿をあげていいかわからないまま、釣りは続く。

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そんな時、小玉が言い放った。

「なんか、つつかれている気がする!!」

竿を見ると、確かに波の揺らめきとは違う竿の動き!

色めき立つ、ここか?ここで引き上げれば、いいのか?

答えは誰にもわかりません、が、ここは上げるしかない!

・・・・・・・・・。

特に、変化はありませんでした。

でも、小玉は何かを掴んだらしく、手の動きに集中しだしました。

初体験の釣りなのに、なんだか匠の技を使いこなしそうな佇まいになってきました。

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どうやら、左手に伝わる感触で、竿に触れる魚の動きがわかると言い出しました。

もう一度、言っておきます、小玉さんは釣りは初挑戦です!!

にも関わらず、すごい説得力を持っています。

達人は全ての事に通じる、みたいな、なんだか分らないけど、なんだかやりそうです。

小玉は、ひとりぶつぶつ言いだしています。

「これは、違う」とか「あぁ行っちゃった」とか、

まるで、水中が見えているような・・・。

初挑戦なのに。

そして、達人の時間は緩やかに流れ、その時は突然やってきた。

小玉「・・・・・、きた。」

!!!!?

さて、なにが来たのか?!

そして、本当にきたのか?!

もうちょっと引っ張ります(笑)

竿の先にあるもの

月刊小玉久仁子6月号

「イワシを釣る!」

小玉久仁子は釣り初挑戦、そして、同行している米山もネットでの知識のみ!

にも関わらず、小玉久仁子は2時間の海との対峙で、なにかを掴み取っていた。

竿の先に目を光らせ、左手の感覚に神経を集中させている。

そして、海の中の釣り針に想像を巡らせていた。

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何度も言いますが、小玉は釣り初心者です!

しかし、初心者だと思っていた小玉が、突如、

「来たかもしれない」

と言いだした。

一回それで、なにもなかったので、米山は怪訝な表情。

それでも、小玉は確信めいたものを抱き、竿をあげる!

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釣れた!!!

光の加減で見えづらいですが、小さい魚が、ひっ掛っています!!

すごい!小玉の感覚!!

でも、どうしていいか、わからないし、

この魚がなにかもわからない、ふたり。

隣にいた、ベテランみたいな釣り人に、海水をわけてもらいつつ、

聞いてみた。

小玉 「これ、何ですか?」

ベテラン「イワシだね」

!!!!!!

イワシでした!!!

小玉久仁子、初釣りにて、目的の魚を釣り上げる!という快挙。

すごい、なんだかさすがという気がしてきます。

なんだか、7月号ひとり芝居「夏のイワシンドローム」

幸先がとても良いような気がしてきました!

それはなぜかと言うと、米山和仁が無茶を言い、小玉久仁子が実力でやってのける、

という、今回の釣りでも発揮された、コンビネーションが7月号でも、

見られる様な気がしているからです!

さぁ、ご期待ください!

月刊小玉久仁子7月号

ひとり芝居

「夏のイワシンドローム」

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